『sumigi』が選んだピマコットンの柔らかさ
服は素肌に心地よく、自然に感じられるものであるべきであり、機能的ではなく着る人に心地よさと安心感を与えるべきだと私は考えています。
そんな思いで世界中から綿を取り寄せ、肌触りや着心地を何度もテスト。
sugmiとピマコットンの出逢いの物語をご紹介します。
大切にしたのは心から身につけたいと思える素材のこと
肌に一番近い服とは何が求められるものでしょうか?
基本に立ち返り、素材選択の要素を再定義しようとしました。
シンプルですが、すべてが不可欠です。耐久性、吸収性、洗濯性などの余分な主張からこれらの基本まで、キーワードは超長綿です。
綿の原料となる「綿」にはいくつかの種類があり、その品質は21mm以下の短繊維綿、22~27mmの中繊維綿、長さ28mm以下の綿に分けられます。もっと。糸の長さによります。私はここにいます。 その中でも超長繊維綿が最も高く、1本の糸の長さが35mm以上あります。
世界の超長繊維綿の中からペルー原産のピマコットン
超長繊維綿にはカリブ海の海島綿、アメリカのスーピマコットンなどいくつかの種類があります。
時間を掛けて調べ、ひとつひとつ手にとってその確かめた中から、私たちが選んだのはペルー原産のピマコットン。
世界で収穫されているコットンの 中でも0.1%以下ともいわれる希少な素材です。
スーピマコットンの原種でもあるピマコットンの特長は、38.10mm~41.27mmと超長繊維綿の中でも際立つ繊維の長さにあります。
また、糸の長さによっても着心地が大きく変わります。
1本1本を撚り合わせて糸にするため、表面から出ている糸の先端は長さに比例して短くなります。
これにより、毛羽立ちが少なくシルクのような肌触りが得られます。
コットンでありながらシルクのような柔らかさと光沢があり、ソフトでハリのある肌触り、吸放湿性に優れています。
ピマコットンについてもう少し詳しく
ピマコットンは、ペルー北西部のアンデス山脈のピウラ地域でしか栽培されておらず、生育条件が非常に厳しい地域です。
一年中気温が高く、昼夜の寒暖差が大きいピウラでは、気温が下がる夜は綿が縮み、逆に日中は太陽の熱で綿が膨張します。
肥沃な土壌のおかげで、綿は貴重なピマ綿に変わります。
ピマコットンなどの超長繊維は、農薬や化学肥料を使用せず、オーガニックな環境で生産されているため、アレルギーが気になる方や敏感肌の方にも安心してお使いいただけます。
コットンは機械で収穫されることが多いですが、不純物を完全に取り除くことはできない場合が多いです。
ピウラのこの地域では、各果物が慎重に手摘みされ、高純度で繊維の損傷が最小限に抑えられています。
そのクオリティの高さは、アルマーニやラルフローレンなどの有名ブランドにも愛用されていることからも伺えます。
炭を編む、服になる
最高の素材の開発により、次の機能のトピックに直面するようになりました。
汗とニオイの関係の問題点は、原因と結果が同じということです。スムーズな節約機能を備えた光ファイバーがあれば、この問題の解決に一歩近づくはずです。
そこで見つけたのが、炭でできた繊維。“墨着”の名の由来ともなった機能素材との出会いです。
炭は抗菌・防臭・遠赤外線効果で有名です。
これまで、炭の機能を繊維に応用する技術として、表面を炭でコーティングした繊維もあります。 ただし、これらの製品は、何度も洗濯すると徐々に効果が失われます。
それならば、繊維そのものを炭で作れば良いという大胆な発想から生まれたのが、現在sumigiに使用されている生地です。
伝統とナノテクノロジーを駆使して生まれた日本発の最先端の技術から生まれた素材です。
ポリエステル5%の混入について
sumigiの生地は、ブレンド生地です。数種類の素材を組み合わせてそれぞれの特徴を持たせた生地です。
風合い、耐久性、触感の向上など、さまざまなニーズに合わせて最適な配合で開発されています。
ポリエステルの目的は、伸縮性と耐久性を向上させることです。
コットンと組み合わせることで、型くずれしにくく、乾きやすいソフトな風合いの衣類を作ることができます。
ピマコットン+炭繊維だからできたこと
sumigiは、高強力ピマ綿と高活性炭繊維を撚り合わせた糸を使用。
炭の繊維そのものがピマ綿を原料にしていることも大きな特徴です。超高温炭化されたナノレベルの多孔質構造は、消臭・抗菌・遠赤外線効果だけでなく、空気を呼吸する機能と相まって、夏は涼しく、冬は暖かく、自然の空調設備のような断熱効果を発揮します。
環境やサステナビリティの重要性が広く認識されるようになった今、sumigiは一年中着ることができ、生地が擦り切れるまで持つことができると確信しています。